スポーツ選手・表現者の食生活から学ぶ

実践者から学ぶために、それぞれの分野のトップで活躍するスポーツ選手・表現者の食生活に関する情報・名言をまとめた“ノート”です。

キーワード: 自炊派

女優の石田ゆり子さんは、日々の何気ないシーンや運動(地味トレ)、ファッションなどを載せたインスタグラムでも人気で、睡眠と運動、そして栄養が大事だと書いている。「運動は全てを良い方向に連れて行ってくれます。体と心は繋がっていますから」とキャプションにも書いているように、トレーニングは週2回、バランスボールを使うなど、地味ながら体幹に効くトレーニングを実践している。もともと10代の頃に水泳を行っていたこともあり、基本的な筋肉はあるそうで、インスタの動画で披露しているストレッチによる体の柔らかさやバランス力にも驚きの声も挙がっている。長年ピラティスも行っていたようだ。

食生活においても石田さんは細やかな点を大切にしている。まずは、食べすぎないこと、夜寝る前に食べないことなどを挙げている。それから、 朝起きてすぐは白湯や水で体を慣らす。食べる順番も、お米など糖質を取る前に、ちゃんとした鮮度のある生野菜からゆっくりよく噛んで食べるようにする。野菜の味付けは、塩とレモンとオリーブオイル。食材選びについても、鮮度を重視する。こういった食生活における小さなこだわりを持っているという。また、野菜たっぷりの味噌汁など発酵食品を摂ったり、大豆食品を大事にしていると過去にインタビューで触れている。

こんな風に運動や食に関して気遣っている石田さんは、健康について次のようにシンプルな考えを語っている。「ストレスをためないこと。そのために、まずは運動をすること、きちんと眠ること、あとは正しい栄養を取るために、おいしいものを頂く。結局この3本柱に返ってきます」美容と健康は切っても切り離せない、とも過去に話している。

また、普段、ストレス発散やリラックスも兼ねてか、季節の変化を感じることのできる道を散歩し、ひとりの時間では、大きな木の下に行きたくなるという。「昔から自然の中で過ごすのが好きですね。花や実を眺めるのも楽しいですが、心が疲れたときは、無性に大きい木に会いたくなります。」と語るように、決してストイックに行っているような雰囲気は感じさせず自然体という点も人気の理由と言えるかもしれない。

長年活躍し、2014年に最終回を迎えた『笑っていいとも』や、『ミュージックステーション』の司会でもお馴染みのタモリさん。タモリさんの食事は、同じ芸人さんでもある明石家さんまさんと同じく、一日一食半の少食スタイル(さんまさんの場合は回数よりも量=腹六分)。サラダかおひたしのような野菜ものと、煮たり焼いたり蒸したりした魚料理、それと少量のご飯とみそ汁、といった簡素なメニューだという。ある程度空腹のほうが調子がよく、「お腹いっぱい食べると気持ち悪いですよ。少食は良いと思います」「なるべく固形物が胃に入らない時間を長くしたほうがいい」と語っている。

食事のほかに実践している健康法として、運動は散歩を行なっているという。その際、足を少し高く上げたり坂道を登るといった多少の負荷を心がけている。ストイックに追い込むというよりも、あまり無理なくまずは「続ける」ことを重視している。また、体を石鹸やボディソープで洗わず、湯船に浸かるだけで済ませる入浴法も続けている。これはのちに「タモリ式入浴法」と呼ばれ、他に芸能人でも福山雅治さんやローラさん、窪塚洋介さんなども実践しているようだ。実際、洗いすぎによって本来なら皮膚を守る常在菌まで落としてしまうという弊害もあると言われる。現在では、石鹸やシャンプーを使って洗いすぎることのデメリットもしばしば取り上げられ、あまり「洗わない」ということの重要性も語られるようになっている。

腸を整えることに関心が深く、「腸活」の啓蒙に励んでいる俳優の窪塚洋介さん。若い頃は特に気にしていなかったものの、年齢とともに身体の衰えを感じ、なにか健康に対する対策をと考えていた折に、千葉の老舗酒造「寺田本家」の23代目・寺田啓佐氏の本『発酵道』と出会い、発酵や微生物、腸の世界に入っていく。窪塚さんは、この発酵という自然の繊細な世界に触れ、また腸の専門家である藤田紘一郎さんらの本も読んでいくなかで、男女や国、好きな音楽の種類を問わず、腸活は、誰にとっても大切なことなんだ、と確信を深める。

窪塚さんが食生活で大事にしているものの一つは食材。自然農法で作られた豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・芋・納豆など発酵食品の「マゴワヤサシイナ(孫は優しいな)」の食材を選び、外食の際には、なるべく自然食のお店を選択する。ただ、絶対にこうしないといけない、と自分を縛るとストレスになるので、人付き合いも含めて柔軟に対応しているという。一日はおよそ一食半。朝はヨーグルトやナッツ、ヘンプシード、酵素の入ったジュースなど軽いもの(0.25食)にとどめる。昼は好きなものを食べ、夜もまた軽めに抑える(0.25食)。

食材以外で、窪塚さんが特に大事にしていることとして、「夜眠る3時間前は、身体も心も休めるために食事をしない」ということがある。窪塚さんにとっての腸活の最初も、この「夜遅くは食べない」からスタートしている。意識だけは眠らせ、内臓は働かせている、ということがないように、ちゃんと体も休ませてあげる。こうすると眠りも深く、翌朝の体の軽さや頭のすっきりが全く違ったそうだ。空腹の時間を体に与えることで体内の細胞が若返るという話もあり、窪塚さんはこの「空腹」の時間を大切にしている。

女優の有村架純さんは、20代の頃のブログのなかで、「ダイエット=減量ではなく、ダイエット=健康な体作り。そう思って、体重というものに重きを置かずに身体の中から変えていく、その方法に切り替えました。」と書いている。その言葉の通り、食生活や運動など、無理のない方法で健康習慣を取り入れている。

もともと胃腸が弱く、撮影などが続くと、胃が硬くなるような、詰まったような感覚になると言い、自分の心の声にも耳を傾けながら生活を考える。日に一度はキッチンに立つなど、なるべく自炊を心がけ、調味料は体によさそうなものを選び、発酵食品も摂る。毎朝青汁ベースにバナナとアボカドを混ぜたスムージーを飲んだり、ビタミンとタンパク質のバランスを大切にしているそうだ。食事を整えることによって体もすっきりし、肌の調子なども変わることを実感。食べ物の大事さをつくづく感じた、と語っている。

食事だけでなく、睡眠も有村さんが大事にしている健康習慣の一つとして挙げられる。夜は早くに床につき、8時間は眠るようにしている。ちゃんと睡眠をとると、そのぶん肌の戻りや体の調子がすこぶる違うという。体力や持久力のためにも、週に二度ほど4kmのランニングや、ジムでの自重トレーニングを欠かさず続けている。ランニングはよいことしかないと話す。