疲れやすい日々の食生活、「腸活」は何から始めるか
昨今、「腸活」という言葉をよく耳にするようになりました。
腸活とは、腸内環境が体調不良や美容、メンタルの問題など心身に様々な影響を与えていることからも注目されている、「腸内環境を整える活動」を意味します。
腸内環境がよくないと、腸の症状だけでなく、免疫力の低下や花粉症などアレルギーの問題、日中の眠気、だるさ、頭のもやもや、疲れやすさ、にきびや肌荒れなど美容にも繋がります。
それ以外にも、イライラや不安感など情緒不安定や、うつ、自閉症といった精神疾患にも、腸内環境が大きな影響を与えていると言われています。
風邪は万病の元、なんて言いますが、現代病においては、腸内環境が万病の元と言ってもいいかもしれません。
女の子 : 「風邪は万病の元」っていいますけど、これじゃあ「腸の不調は万病の元」じゃないですか!
先生 : その通り。だからこそ、日頃から腸内環境を良くすることが大事なんだ。
食生活の変化に伴って生じる心身の問題もあり、食生活と腸内環境を整える「腸活」が、慢性的な不調に悩む人だけでなく、アスリートや芸能人、モデルなど様々な分野において取り上げられています。
それでは、腸活をするに当たって何から始めるべきか、簡単にできる腸活とは何か、著名人の実体験から紹介したいと思います。
腸活の最初の一歩は夜
俳優の窪塚洋介さんは、インタビューやYouTubeなどでたびたび「腸の重要性」について語っています。
発酵の世界に触れ、微生物や腸の不思議さに虜になり、腸活に関する実践や発信を始めた窪塚さん。
窪塚さんが行なっている腸活と言えば、ときどき行う断食や、普段の「マゴワヤサシイナ(孫は優しいな)」の食材選びなどがあります。
マ:豆類
ゴ:ゴマなどの種実類
ワ:わかめなどの海藻類
ヤ:野菜
サ:さかな(小型の魚)
シ:しいたけなどのキノコ類
イ:イモ類
ナ:納豆など発酵食品
その他、腸活の最初の一歩として行なったことが、「夜眠る3時間前は、身体も心も休めるために食事をしない」ことです。
夜遅くは食べないようにするだけでも、腸は休まり、翌朝の体の軽さや頭のすっきり具合がだいぶ違ったそうです。
空腹の時間を体に与えることで体内の細胞が若返るという話もあり、「空腹」の時間を大切にしているという窪塚さん。
実際、年齢を重ねてもいつまでも元気で若々しい人には、少食や一日一食の食事法を実践している人が多いのも偶然ではないでしょう。
腸活で何から始めるべきか悩んでいる人は、色々と足すよりも、まずは引き算の健康法ととして、この「寝る前3時間は食べない」というやり方が簡単に行える実践方法かもしれません。
グルテンフリーも腸活におすすめ
もう一つ、引き算の腸活の一環として、グルテンフリーも有名な方法です。
日本を代表する騎手の一人の戸崎圭太騎手は、蕁麻疹や体調不良がきっかけで、トレーナーの勧めもあって腸内環境を整えるためにグルテンフリーを始めます。
特に初期の二年間は、調味料も含めて一切小麦を取らない徹底ぶりで、その効果もはっきりと出ます。
◯夏の暑さに強くなる : 以前は不得意としていた夏競馬で、「夏に強い騎手」として活躍するようになる。
◯昼間の眠気が取れる : 始める前に感じていた昼間の眠気や、ぼうっとする感覚が一切なくなり、「常に頭がクリアになった」と語る。
アスリートだけに身体へのセンサーが鋭いだけでなく、効果が成績にも出やすいことから、いっそう説得力が増します。
腸活の専門医で医師の福島正嗣さんは、腸内環境をいったんリセットするように整えてからでないと、色々と摂っても効果が得られないどころか逆効果になっているケースも多いと言います。
そのため、まずはグルテンフリーなど引き算によって、腸を整えることの必要性を説きます。
現在、一般にも広がりつつある「腸活」ですが、実際には効果が得られないなど、逆効果になっているケースも多くみられます。これは今までの食生活を変えずに、食物繊維や発酵食品を摂るだけの腸活をしていることが原因と考えられます。
現代人は腸の粘膜に炎症を抱えた方が多く、炎症を起こした腸粘膜を放置して食物繊維や発酵食品を「摂る腸活」だけ行っても結果が得られず、次から次へと食材を変えるだけの「腸活迷子」になってしまいます。
このため結果を出すには腸粘膜の炎症をとり、善玉菌が育ちやすい状況を整える「リセット腸活」を行う必要があります。「リセット腸活」とは、2週間、小麦やグルテンを控えることで腸内環境を整える食生活で、当院でも実践した方は腹部膨満感や便通の改善だけでなく、ダイエット効果や肌荒れ改善効果などの声が多く寄せられています。
中略
2週間控えることが理想ですが、まずは始めやすい2、3日などから、小麦のグルテンを控えることを始めてみるのがいいのではないでしょうか。
出典 : モデル100人のうち、約7割が小麦などを控えることで腸内環境をきれいにする食生活を実践。「リセット腸活」 への注目か
夜寝る前には食べないことの他、まずは2、3日でも、小麦やグルテンを控えるグルテンフリー食を試すことも、簡単にできる腸活と言えるでしょう。
