スポーツ選手・表現者の食生活から学ぶ

実践者から学ぶために、それぞれの分野のトップで活躍するスポーツ選手・表現者の食生活に関する情報・名言をまとめた“ノート”です。

分野グループ: 俳優・モデル

女優の中谷美紀さんは、かつては魚介や卵をときおり摂る程度で野菜を中心にしたベジタリアンに近い食生活を送っていた。しかし、その食生活が健康的だと思っていたものの、体力が落ち、肌荒れも続いたという。引退も考えるほどの体やメンタル面の不調に悩み、栄養療法の専門医に相談すると、栄養に関する血液検査の結果、炭水化物の摂り過ぎや様々な栄養素の不足、肉を食べていないことなど、まるで中谷さんの食生活を見ているかのように的確な指摘。当時、空腹を紛らわせようとうどんや白米、パスタなど多量の炭水化物を摂っていたそうだ。

偏頭痛やニキビ、割れやすい爪など、不定愁訴の原因として食事面からの指導を受けた中谷さんは、好物だった炭水化物を減らし、黒糖やきび砂糖、はちみつを含む糖質類、白米や精製された小麦粉を控え、玄米、全粒粉、そばなどに切り替えた。最初の1ヶ月こそ糖質依存で大変だったものの、疲れやすかった体や急激な眠気、偏頭痛、肌荒れ、不安定さ、花粉症などの不調も落ち着いていったという。

糖質を控えると、空腹が訪れるので、その場合は、生のアーモンドやくるみ、松の実、マカダミアナッツなどを朝食として代わりに食べるようにする。また、不足している栄養素はサプリメントで補ってもいるようだ。体調管理をいっそうしっかり行うにあたって玄米なども制限するほど糖質制限が必要になった際は、そのぶんお肉料理を食べるなど自分の体の声と相談しながら食生活を工夫している。いずれにせよ、中谷さんにとっての体調管理の根幹には、2010年から続けている糖質制限があるようだ。

その他、美容法において中谷さんが大事にしているのは「水」。体にとって大切なカルシウムとマグネシウムは水から摂ることを心がけ、そのためにも毎日水は2リットル飲むそうで、10代の頃から愛飲しているミネラルウォーターにエビアンを挙げている。

腸を整えることに関心が深く、「腸活」の啓蒙に励んでいる俳優の窪塚洋介さん。若い頃は特に気にしていなかったものの、年齢とともに身体の衰えを感じ、なにか健康に対する対策をと考えていた折に、千葉の老舗酒造「寺田本家」の23代目・寺田啓佐氏の本『発酵道』と出会い、発酵や微生物、腸の世界に入っていく。窪塚さんは、この発酵という自然の繊細な世界に触れ、また腸の専門家である藤田紘一郎さんらの本も読んでいくなかで、男女や国、好きな音楽の種類を問わず、腸活は、誰にとっても大切なことなんだ、と確信を深める。

窪塚さんが食生活で大事にしているものの一つは食材。自然農法で作られた豆・ごま・わかめ・野菜・魚・しいたけ・芋・納豆など発酵食品の「マゴワヤサシイナ(孫は優しいな)」の食材を選び、外食の際には、なるべく自然食のお店を選択する。ただ、絶対にこうしないといけない、と自分を縛るとストレスになるので、人付き合いも含めて柔軟に対応しているという。一日はおよそ一食半。朝はヨーグルトやナッツ、ヘンプシード、酵素の入ったジュースなど軽いもの(0.25食)にとどめる。昼は好きなものを食べ、夜もまた軽めに抑える(0.25食)。

食材以外で、窪塚さんが特に大事にしていることとして、「夜眠る3時間前は、身体も心も休めるために食事をしない」ということがある。窪塚さんにとっての腸活の最初も、この「夜遅くは食べない」からスタートしている。意識だけは眠らせ、内臓は働かせている、ということがないように、ちゃんと体も休ませてあげる。こうすると眠りも深く、翌朝の体の軽さや頭のすっきりが全く違ったそうだ。空腹の時間を体に与えることで体内の細胞が若返るという話もあり、窪塚さんはこの「空腹」の時間を大切にしている。

女優の有村架純さんは、20代の頃のブログのなかで、「ダイエット=減量ではなく、ダイエット=健康な体作り。そう思って、体重というものに重きを置かずに身体の中から変えていく、その方法に切り替えました。」と書いている。その言葉の通り、食生活や運動など、無理のない方法で健康習慣を取り入れている。

もともと胃腸が弱く、撮影などが続くと、胃が硬くなるような、詰まったような感覚になると言い、自分の心の声にも耳を傾けながら生活を考える。日に一度はキッチンに立つなど、なるべく自炊を心がけ、調味料は体によさそうなものを選び、発酵食品も摂る。毎朝青汁ベースにバナナとアボカドを混ぜたスムージーを飲んだり、ビタミンとタンパク質のバランスを大切にしているそうだ。食事を整えることによって体もすっきりし、肌の調子なども変わることを実感。食べ物の大事さをつくづく感じた、と語っている。

食事だけでなく、睡眠も有村さんが大事にしている健康習慣の一つとして挙げられる。夜は早くに床につき、8時間は眠るようにしている。ちゃんと睡眠をとると、そのぶん肌の戻りや体の調子がすこぶる違うという。体力や持久力のためにも、週に二度ほど4kmのランニングや、ジムでの自重トレーニングを欠かさず続けている。ランニングはよいことしかないと話す。